2日目 山ヘ海へ。

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疲れてるはずなのに割と早めに起きました。朝食はバルコニーでルームサーヴィスといきましょうか、と窓を開けた途端、広がる景色に息をのみました。今居るところが山の8合目、古い砦の跡。旧市街の下の方(要するに足下の方)は木々に隠れてよく見えないのですが、ずっと下の方では新市街が一望、車が結構走ってるし、でも大きな鳥もくるくる飛んでるし。左手には青い海も近くに見えて、ここは山なのか海なのか・・・。今回の旅で目にした光景の中で最もすばらしかったかもしれません。パンもおいしくて、心地よく朝食をいただきました。
朝食の後はヴァンスに行こうと新市街に降りていくことに。降りて行くにはナヴェット(Navette)というマイクロバスもあるしホテルに頼めば連れて行ってくれそうだったのですが、時間もあるし2人でぷらぷら歩いていくことにしました。ホテルの周辺及びその上は石畳で家も隣接していていかにも旧市街なのですが、ホテルよりもう少し下はアスファルト敷なので雰囲気はまずまずってところ。余談ですが歩き出して間もなく、歩く方向やや前方、道に接して建っている家の3階くらいからガラスが窓ごと落ちてきて、下に停めてあった車の天井にガシャーン。目がテンになりました。

 さて、下に降りていくと、ホテルから見たとおり、駅まではきちんと舗装された道があり、車がびゅんびゅん走ってるので、あんまり歩いていても楽しくなかったです。しかし途中にあった郊外の大型(中型)スーパーに入っていろいろ見たことは楽しかったですね。なんちゅうか、陳列の順番もバラバラ、ちょっとしたお菓子が買いたかったのですがビッグサイズばっかり。食べ物から何から色鮮やか、蛍光色が目立ちましたね。買ってる人たちもごっついし。僕の太ももより太そうな腕のおばちゃんが何人もいました。買う量も、ほとんどの人が我が家の1ヶ月分くらいかなというレベル。ひょっとしたらバカンス支度だったのですかね。あれが日常ならびっくりです。そらスポーツ日本勝てへんでぇって感じ。
 
駅の近くにバス乗り場があり、そこからバスでヴァンスへ。観光の前に街の中心でランチすることに。噴水近くの広場にテーブルを出しているビストロに適当に入って僕はイワシのスープ、嫁さんはニース風サラダ。ともにこの辺ではよくあるメニューだったようです。スープは冷め気味だったので少し臭み感じましたが濃厚でおいしかったです。こういうの飲むと頭が良くなる気がします。ワインはハーフでプロヴァンスのロゼ。作り手知らないです。結構高かったように記憶してますが、あっさり。がぶ飲みタイプでした。

 
そこから偶然見つけたトロッコ列車みたいな車、プチトランに乗ってマティスの教会へ。以降ずっとそうなのですが、とにかく空が青いですね。教会の屋根もとてもブルーでした。中は写真ダメだったのですが、薄暗い荘厳な普通の教会のイメージとは違い、白ベースに清潔感のある明るい鮮やかな感じでした。
 またプチトランで町へ戻ってきて、次はウィンドウショッピング。嫁さんがプロヴァンス風のテーブルクロスを購入。とにかくはっきりした黄・緑・青色があちこちに使われてました。それから、シガールといってセミ(蝉)が置物とか模様として使われてました。ラギオールのソムリエナイフを思い出します。しかしあれはセミに見えるけどハチと教えてもらってたんですが、本当のところはどうなんでしょうね。

この日は時間がなかったです。ヴァンスの町を少しうろついた後はバスでカーニュに戻り電車でアンチーブへ。ここにはピカソ美術館(グリマルディ城)があるのです。ここは晩年の作品、陶器の作品がメインで、僕が持っていたピカソのイメージとはまた違うものでした。庭には他の人の手による彫刻とかもあり、空、海、窓などをうまく取り入れた空間自体が芸術品といった感のあるところで、時間がないにもかかわらず結構時間を割きました。

駅へ戻りしなにデリで総菜を買って帰ってホテルの部屋で食べようと思ったのですが、そう遅くもない(多分7時くらい)のにしまりかけていて、普通日本ならウィンドウを見ている客がいれば、しめる時間でも接客しそうなものですが知らんふり。買えませんでした。仕方がないのでとりあえずカーニュに戻ることにしたのですが、なかなか電車が来ない。ようやく来てほっとして乗ったらカーニュには停まらずニースまで行っちまいました。座るところもないしかなりくたくただったのですが、とにかく帰らないといけないので折り返しカーニュへ。この頃もう9時は回ってました。ようやくカーニュの駅に着いたはいいけどタクシーは来ず。真っ暗になったあの、車がどんどん通る道を歩いて帰るのも怖いしってことでホテルの人を呼ぶことに。でもコインが使える電話が無くテレフォンカードはまだ手に入れてなかったのでお手上げ。さまよってたら中華系のデリがあったので電話をかけてもらうことに。このお店、店員さんみな東洋人だけどフランス語しか通じない。意外なことにどうやら「そんなホテルあらへんで」って様子。らちがあかないでいると、英語が出来るらしいフランス人夫婦の客が食事を中断して間に入って示した電話番号にかけてくれ、なんとか迎えに来てもらうことができました。彼らは私たちが車に乗り込むまで店の外で待っていてくれ・・・本当に助かりました。電話使わせてくれたお礼にデリを買って帰ろうと思っていたのにあわててたので、何もしないまま店を出てしまいました。今でも申し訳なかったなぁと思います。

 部屋に着くと10時すぎくらいだったでしょうか。おなか減ったようなよく分からない状態。キープしておいた朝食の残りを食べてまたポテッと寝てしまいました。次の日式やちゅうのに。


Moet:
カーニュって典型的な鷲巣村でとても風情があるところなのに、丘を降りると鉄道にも乗れてしまうしニースにも近い。それに後ほど訪れたエズ(Eze)、昔行ったサン・ポール・ド・ヴァンス(St Paul de Vence)などに比べるとのどかでまだまだ観光地化されていない雰囲気で、のんびりできました。旧市街→新市街までの無料送迎バス・ナヴェットは昼間だけ運行されているようでした。両親は乗ってみたらしいのですが、朝は買い物に街まで行く旧市街に住むお年寄りでいっぱいだったそうで、また、狭い道を建物と建物の間ぎりぎりのところをすり抜けて行くので、スリル満点だそうです。鷲巣村はどこもそうでしょうが、オー・ド・カーニュは大型車で入ると難儀します。

そして、ヴァンスへ(Vence)は近距離バスで出かけたのですが、これがまた快適かつ安い!二人で5ユーロほどだったと記憶しています。ヴァンスの街では「プチトラン(Petit Train)」という南仏でしたらたいていの観光地で見かける乗り物で回ったのですが、短時間で街の様子をつかむには便利だと思います。停車場で降りて、また乗ることもできるので便利だし、オープンカーなので風も感じられてて心地良いですし・・・ロザリオ礼拝堂(マティスの礼拝堂)は友人に勧められて行ったのですが、旦那さんの言うとおり内部は白い壁面にマティスらしい力強い線だけで構成された壁画、シンプルなステンドグラスからの光で中はとても明るいのです。レモンイエローとブルーのコントラスト。ぜひ晴天の日におすすめです。そして余談ですが、この礼拝堂の向かい側の家(個人宅?)はブーゲンビリアが見事でした。(画像です)

アンティーブ(Antibes)は十分歩いて回れる規模の街で、駅から旧市街を通って、グリマルディ城(ピカソ博物館)、城壁、ヨットハーバー(南仏でも有数のゴージャスなハーバーらしい)、とあちこち歩いてみたのですが、やはりここは街の規模が大きい分、人が多いです。夜になっても人は絶えず、カフェやレストランも大賑わい。やはりヴァカンスシーズンなのですね。
ピカソ美術館は一味違うピカソが見られますし、展示の仕方が個性的。そして窓があって自然光たっぷりの室内で見るアートは開放的な気分にさせてくれます。絵を見てる合間に街の風景を眺めたり・・・そうそう、メインストリートにはデリがたくさんありました。ワインショップもちらほら。やはりどこもロゼが主流のよう。路地裏のショップの店先でテタンジェのコント・ド・シャンパーニュ86が常温で売られていたのですが・・・この夏、あの後酷暑で・・・はぁ、考えるだけでもため息が出ます。

そうそう、テレカの件は、前回5年前のパリでも難儀しました。コイン式のところって絶滅してしまったのでしょうか?うーん、空港に着いたら真っ先にテレカ購入!ですね。少なくとも個人旅行者は。。
しかし、中華デリの人たち、お客さんには感謝感謝でした。
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