9日目 畑三昧。

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朝起きると今日も晴天。おっと、昨日はバタンキュー状態だったので、ルームサービスを頼んでおくのを忘れていました。
駄目もとでオーダーしてみる。すると女性がフランス語でぺらぺら〜と。うーん、分からない、と思いつつも、つたなすぎる赤ちゃんレベルのフランス語・単語で言葉を発してると、ここにいますと。あとで分かったのだけど、出勤途中だった朝食係の女性の携帯に内線が転送されていたよう。ノックされてドアを開けるとの外に私服の女性が携帯を手に立っていて笑顔で「今から準備しますよー」とのこと。どうやら隣が朝食用の厨房らしい。程なく美味しそうな朝食が運ばれて来た。テラスへセッティングしていただく。気持ちの良い朝のはじまりです。パンも美味しいし、チーズも朝からコンテやミモレットがいただけたりするのです。小鳥のさえずり、時折植え込みの向こうから他のゲストの話し声が聞こえる他は、木の葉がこすれあう音だけ。うーん、ここでじっと森林浴していたいところですが、私たちはたった2泊の滞在。

朝食を済ませ、タクシーでボーヌ市内へ。今日はだんなさんのお友達A君とご一緒する約束。A君はボーヌに留学中の学生さんです。街中をぐるりと案内してもらって、ワインショップを数件ぶらぶらと見て回りました。確かにワインショップたくさんありますが、観光客相手価格のところが多いらしく、その中でも良心的だよ、というお店をいくつか教えてもらったのですが、なかなかこれが欲しいっていうのに出会わない。でも、その土地土地のワインショップの品揃えの違いを見るのは楽しいし、それなりに楽しめました。お昼すぎまでちょっとぶらぶらしてきますか?と後ほど待ち合わせることにする。(新婚旅行の私たちに対しての彼の気遣い・・) インフォメーションで地図を手に入れ、オスピス・ド・ボーヌへ。派手派手屋根なのですぐに分かる。ここは所有する畑から収穫したブドウを売って、その収益で貧しい人々のための病院を運営していたという建物です。今でもその名残として有名なワインの競売は続いています。しかし建物の中は当時を再現していて、うまく雰囲気を伝えていました。
さて、昼食はどうしましょう。お腹は空いてはいるんだけど、レストランに入っちゃうと2時間ほどかかってしまいそう。ならばパンでも買ってどこかで食べよう・・と、適当にパンを買って公園で座って食べようと見回すも木陰のベンチはすべて先客あり。仕方なく炎天下でパンを食べました。暑かった・・・

A君と再会、昨日と同じドライバーの運転するタクシーをチャーターして畑めぐりに案内していただくことに。昨日はニュイを回ってきたので、今日はボーヌ以南へ。ムルソー村、ピュリニー・モンラッシェ村、シャサーニュ・モンラッシェ村の名高い畑を回っては写真を撮ったり、ブドウの様子を見たり。途中憧れのドメーヌが点在していて興奮しっぱなしです。またワインショップに立ち寄り、1本だけゲット。大切に日本まで持ち帰らなくちゃ。
昨日のソムリエ氏がホテルで待ってくれているので、タクシーで急いで戻りました。調子にのってあちこち行ってる間に約束時間を大幅に遅れてしまったのに、ちゃんと待っていてくれました。感謝。


で、ボクの車で行きますか?とソムリエ氏。お言葉に甘えて乗せていただくことに。何から何まで親切な彼です。裏の従業員用ガレージに停めてるから・・・ということで、思いがけず厨房を通ることに。清潔で整頓された厨房でした。そして結構年季の入ったシトロエンでA君含め4人で出発。一路オクセイ・デュレス村へ。車中ではだんなさんがソムリエ氏に質問攻め。間にA君が通訳してくれて色々なお話聞きながら村に到着。かなりムルソーから奥深く高度の高いところにある集落のさらにはずれのひっそりした斜面にドメーヌはありました。ドメーヌとは言え、どこから見てもちょっと小奇麗な農家。庭では子供が水遊びしてたり、のんびりしたものです。建物の中に案内され、中に入ると暗くてひんやりしたテイスティングルーム、とは言っても古い木のテーブルがあるだけ。当主はあいにく畑に出ているので、とお嬢さんがお相手して下さることに。今年リリース分のワイン4種類をテイスティングさせていただく。ひとつはVieille Vigne(樹齢の古い木という意)とあるので、樹齢何年ですか?と質問すると、130年(!)ですって。ちょっとオーバーな気もするけど、そういう木も一部あるそうです。一通り説明とテイスティングが終わって、さて何か買わせていただけませんか?と聞くと、今年はあとこれだけなのよ〜、と段ボール箱が4つほど置いてある部屋の片隅を指差す彼女。沢山欲しいところだけど、4種類のワイン1本ずつ頂いて帰ることにした。

ボーヌへ戻り、ソムリエ氏と別れ郊外の大型ワインショップへ。ここでA君のお友達のB君と待ち合わせ。ここはボーヌでは珍しくブルゴーニュ以外の地域のワインも充実していて、2つのフロアにワインがわんさか。フランスに来て初めてDRCを目にしましたが、アメリカ人か日本人にごっそりと買い占められた後のようでした。先にパリに行っている両親へのお土産ワインなど買ってまたまた荷物が増えたところでB君がシトロエンに乗って登場。これから今晩の夕食の食材を仕入れに郊外の大型スーパー「シャンピオン」へ。スーパーは大好き。何しろ何でも単位が大きいし、安い。ルーエ産のチキンを2羽、あと野菜色々買って彼の住むアパルトマンへ向かう。

キッチンで何かお手伝いしようとするにも、包丁が和包丁で無いなど勝手が分からず彼らにおまかせ。ロゼワイン飲みながら大きなお鍋でラタトゥイユ、オーブンでローストチキンを作ってくれた。楽しそうだなーとだんなさん。若い彼らがちょっぴり羨ましい。チキンはシンプルな味付けで塩コショウだけ。甘みがあって良いチキンだとこれだけでご馳走ですね。ラタトゥイユも食べやすい味付けだったせいか、苦手のだんなさんも美味しいって食べてました。貴重なヴォギュエの古酒他ワインを2本もごちそうになってあっという間に時間が経ってしまい、また来年もきっと来ますと再訪を約束し、タクシーでホテルへ。もう12時過ぎていました。(A君にはお手数かけました。買ったワインを秋まで預かり、はるばるTGVに乗ってパリからクロネコで送ってくれたのでした)

明日はパリへ移動。荷造りは朝にすることにして、またもやバタンキュー。

飲んだワイン:
ドメーヌ・ド・ランブレイ ロゼ・ド・クロ
(銘柄不明のドイツワイン)
ジョルジュ・コント・ド・ヴォギュエ ボンヌ・マール 60

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