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2日目 生まれ変わる街、ボルドー。

*目覚めは快調。


朝5時前に起きてシャワーを浴びる。外は真っ暗。クローゼットを開けてアイロン台をよっこらしょと出してくる。普段マジメな主婦じゃないクセに、なぜか旅先でアイロン。(アイロンかけは唯一の好きな家事)飛行機の中でしわくちゃになってしまった夫と私のジャケットを簡単にアイロンがけする。ふふ、プレス代浮いたわ・・・なんて早起きは3文の得、と悦に入っていたら夫が目を覚ましてむにゃむにゃ言っている。しかし、立派なアイロン台。うちにもこんなのが欲しい。

程なくルームサービスがやってくる。実は、夜中にふと目を覚まし「しまった、朝食の注文してなかった!」ガバッと起きて目をこすりながらオーダー表に適当に書き込んでドアノブにつるしたので、果たして間に合っていたのか?ちょっぴり不安だった。やっぱり書き漏らしがあったようで、ちょっぴり貧弱な朝食となった。まあ、朝早くてそんなに食べられないからいいかな。荷造りは昨晩殆ど済ませてあったので、朝食、身支度をさくっと済ませ6時過ぎにはチェックアウト。

ターミナルDに向かう。とは言ってもDはすぐお隣りなので楽々。動く歩道を歩いてターミナルまで3分もかからなかったと思う。早速チェックイン。しかし、チェックインした順位が遅かったらしく2人並んでの席は取れず。搭乗口へ行くと結構な人混み。奥の席から順番に搭乗、駄目もとでお隣の男性に席を替わって下さいませんか?とお願いすると快く替わって下さった。機内食はクロワッサンと飲み物。機内はほぼ満席。730分発AF7620、約1時間のフライト。


*ボルドー到着

ボルドー・メリニャック空港(Bordeaux Merignacに到着。ターンテーブルにボトルのオブジェ、シャトーの看板広告が一杯、そして建物を出てエントランス脇には小さなブドウ畑があったりして、いかにもワインの聖地の雰囲気。女性ドライバー(力持ち)のタクシーに乗ってホテルへ。プジョーの赤いバン、せっかく可愛い車なのにフロントガラスに大きなヒビが入っていた。お気の毒に。空港近くは一戸建ての多い町並み、そして市内へ入ると洗練された町並みに変わって、とても南フランスの一地方都市には見えない。標識を見ていると、事前に地図で予習していた地名がちらほら。20分ほどで中心街へ、大劇場が見えてきたと思えばもうホテルらしい。工事中で車をホテル(Tulip Inn Bordeaux)前に付けられないので広場で降りる。(ホテルレポートはこちら


*ボルドーを歩く。

しばらくホテルで休息、街に繰り出す。その前に、今夜のレストランの予約をレセプションに居た若い女性にお願いする。しかし、営業時間外で電話が留守電になっているようで、またトライしておきますとのことでお願いして、ホテルを後にする。空模様はいまいち。天気予報でも雨とのこと。どうか雨が降りませんように。念のため折りたたみ傘は持って来た。

さてどこへ行こう?と先の大工事中の大劇場前広場へ。ふと見るとホテルの隣に有名なワインショップ、ランタンダ(L'Intendent)があるではありませんか。思わず吸い寄せられるように入ってしまう。見上げると雑誌などで見たあの立派な吹き抜けが・・・階段を上って一番上のフロアから見ると本当に壮観。写真を撮って良いですか?と若い店員さんに聞くとOKとのことでパチリ。そしてワインを拝見。ボルドーワインだけ、しかも有名なシャトーのみを置いていて、確かに立派な品揃え。しかし、偉大な年のものを求めるよりは小さな年、並みの年、のものが狙い目だと思った。よく探せばリーズナブルな価格で良いものがある。これは、というものを見つけ、今度はかちっとしたスーツを着こなした知的なマダムにこれはどうでしょうと聞く。2つの良く似た価格の違うヴィンテージのものを並べて。すると的確な、しかも自信に満ちた答えが。「こちらのことは忘れて下さい。絶対にこちらがお薦めです。」この言葉で1本決める。そしてあと1本友人のために選び、夕方寄りますのでそれまでにラッピングをお願いし支払いを済ませて店を出た。通りを挟んでもう1軒ガイドブックなどで見るワインショップ、ヴィノテーク(Vinotheque)が。こちらはランタンダンとは違い、聞いたことのないようなシャトーも置いているし、奥のセラーへ行けば超オールドヴィンテージが眠っていたりするし、良いシャンパーニュも置いていたり(超お買い得品も発見)、はたまた各シャトーの名前入りグラスやネクタイ(!)、お菓子などお土産品も置いていたり。こちらはどちらかと言うと観光客向きなのかもしれない。いきなりボルドー入りしてワインショップ2軒覗いてしまったけれど、どちらも見る価値のあるお店だったので良しとしましょうか。

ヴィノテークの通り(Cours du 30 Juilet)を北へ歩いて行くと、カンコンス広場(Esplanade des Quinconces)へぶつかる。ガイドブックによると、ここはヨーロッパ最大の広場で、コンコルド広場の1.5倍だとか。広場というより、だだっ広い公園という雰囲気。巨大なオベリスクのふもとには大きな噴水があって、激しく水を噴き上げている。パチリパチリと写真を撮っている間に夫はスタスタ歩いて向こうのほうに立っているイベント小屋の様子を見に行った。噴水の前を白人の団体さんがぞろぞろ歩いていく。私のデジカメが小さいので驚かれた。
 

広場を横切ってガロンヌ川岸へ。川幅がとても広く、ロンドンのテムズ河と変わらないくらいあると思う。広い遊歩道、トラムの線路、通り(Quai de la Douane)が広がっていて、のんびり散歩やジョギング、サイクリングしている人たちがいる。



*ボルドーの新しい足。

開通したばかりで話題のボルドーのトラム、本当に格好良い。パンタグラフは無いし、車両はガラス張りですっきりしたデザイン、また駅も景観を邪魔しない圧迫感のない造りで、トラムが通る時も音は静か。路面電車といえば、生まれ育った京都でも昔々あって、近年まで国道1号線を京阪電車が大津へ向かって走っていたのを思い出す。渋滞の一因であり、また渋滞に巻き込まれると動かない・・・というのが私が持つ、路面電車へのイメージだけれど、ここでは違う。車両は線路に進入できない(しにくい)作りになっているし、渋滞なんてへいちゃら、に見える。しかしレールから電力をスムーズに供給するというのが難しいらしく故障が多いそう。事実、2泊3日の滞在で1度だけ故障で乗れないことがあった。でも、こんな便利で先進的で環境にも景観にも優しいトラム、問題点を解決して是非奈良にも作って欲しいと思った。

ガロンヌ川岸をしばらく歩いていると、壮麗な建物に囲まれたブルス広場(Place de la Bourse)が見えてくる。地面を写さないように建物の上のほうだけパチリ。なぜなら足元では只今大工事中。石畳は全部剥がされて、地下に何か作っている様子だった。しかし、こういう壮麗な建物を見ていると、ボルドーの豊かさを感じてしまう。凄いな〜。
ブルス広場のあたりは旧市街。狭い路地に飲食店が沢山並んでいる。St Pierre教会前の広場にはカフェが並んでいる。私はこういうカフェのひしめく広場の様子を眺めるのが好き。(画像は旧市街のどこかで見つけたパッサージュ)



*プリペイド携帯。

アルザス・ロレーヌ通りに出ると結構な交通量。ふと見ると昨日から探していたOrangeの看板を発見。店内へ入るとムッシュが接客中。待っている間店内の携帯を見ていると、本当に小さい機種ばかり。しかもストレートタイプが殆どで2つ折り主流の日本とは違う。そして、着せ替え用のカバーが一杯。カラフル好きなのかなぁ・・・と、思っていたら私の順番。Mobicarteを下さいと言うと、小さなパッケージを用意してくれた。英語は少々通じるようなので、ホッ。出来れば今使えるように設定して欲しいとお願いするとささっと作業をしてくれた。何か手続きはいるのかなぁ?と待っていたら、ここに名前と住所を書いてとメモ用紙を渡された。てっきり申込書か何か形式ばったものを出されると思っていたので拍子抜け。私が「へ?」という顔をしたら、英語が分かる別のお客さんが通訳してくれた。案外簡単だった。国際電話は72時間後、WAPが使えるのは10月以降・・これは諦めるしかない。

南北を貫くサント・カトリーヌ通り(Rue St Catherine)へ出る。ここはボルドー中の人が集まっているのか?と思うほど人通りが多い。しかも、若者ばかり。お腹がすいたので、パンでも買って食べよう、と何軒か見て回る。ここは美味しそう、というお店をみつけてパンが入った紙袋を手にサンタンドレ教会(Cathedrale St Andre)の前の広場のベンチに座る。ふと見ると、目の前では何かスポーツ関係のイベントの準備をしている。子供たちがエアロビの練習を始めたり。雨が降らなくて良かったね。携帯のマニュアルを読んだりしながらしばし足を休める。

夫がトラムに乗ってみようと言うので、市役所前(Hotel de Ville)の駅の券売機でチケットを買う。お得な5回券を購入。トラムは乗ってみても静かで清潔。ヴィクトワール(Victoire)で降りてぶらぶらしてみる。このあたりはより学生向きなお店が多い気がする。広場から先のサント・カトリーヌ通りを端から端まで歩いてみることにする。この通り、本当かな〜?と思ってしまうのだけれど、ガイドブックによるとヨーロッパで一番長い商店街だそうだ。確かに長いし、通りの名前も途中で変わったりしないから・・なのだろうか。歩き疲れたので、一旦ホテルへ戻る。レセプションの女性は交代していたけれど、レストランの件はお任せ下さい、とのこと。皆親切そうな女性ばかりで安心。


*名物を探す。

一休みして、今度は近所回りをお散歩。ちょっぴりおハイソなショッピングエリア、「黄金のトライアングル」のど真ん中に位置するショッピングセンター、ギャルリー・デ・グランゾム(Galeriedes des Grandes Hommes)へ。1階南側のウィンドウにはヴィレロイ&ボッホの美しいディスプレイが見える。色使いが大胆なのにうまくまとまっていて、本当にフランスにはかなわないと思う。ローズ色を効かせた秋のしつらえがまたステキ。参考にしたいと思う。
並びにあるエピスリーDuc de Gascogneへ入る。それほど広くはない店内には瓶詰め、缶詰、お菓子、ワインなどぎっしり。エレガントなマダムがフォワグラをいくつか選んでくれる。パテよりそりゃブロックでしょう、と、鴨、鵞鳥といくつか買うことにした。色々面白い調味料があったりして見ていて飽きない。レジの横にはメルロー入りの塩なるものがあった。並びの店ではカヌレを作っているところが見える。本店に後で行こうと思っていたので買うのはその時に。(しかし、作っているところは本店では見えない)地下には大型スーパー、シャンピオン(Champion)が入っていたりするので、スーパー好きにはたまらないかも。


トライアングルの1辺のランタンダンス通り(Cours de L'Intendance)に出る。ここは歩行者天国になっている広い通り。バカラやベルナルド、ルイ・ヴィトン、エルメスといったパリの有名店が見える。少し西へ歩いて行くと先のカヌレ屋さんの本店バイヤルドラン(Baillardran)がある。色とりどりのマカロンに目が釘付けになりつつ、店内を見渡すとヌガーだらけ。お客さんも結構いて順番を待っていると、カヌレは2種類のお味(バニラ、ナチュラル)、サイズがあって、背の高いワゴンに1列ずつ何段か並べてある。マカロンを6個、カヌレの普通サイズを2つの種類を2個ずつ買う。ホテルで食べるつもり。このお店はボルドー・サン・ジャン駅地下でも見かけたし、支店はあちこちにある模様。
ガンベッタ広場まで歩いて引き返し、先のワインショップに買ったものを引き取りに行くと、接客中だったマダムが私達を見つけてニコニコとやってきてショッピングバッグを渡してくれた。中を見るときれいにラッピングされていた。

ホテルへ戻り、着替えているとレセプションの女性よりディナーの予約出来ました、とのこと。何でも予約時間から15分以上経つと席は確保してもらえないとか。ふむ、人気店なのね。


*夕食。

今日の夕食はボルドーで評判らしいビストロ、Bistro du Sommelier。歩いて行ける距離とのことでぶらぶらお散歩気分で歩いていたら、ちょっぴり道に迷ってしまい、もう少しで時間に遅れるところだった。危ない危ない。(ゴーミョー13点)
店内に入ると結構広いお店、奥にテラスがあって、すでにお客さんでにぎわっている。スタッフは皆ポロシャツ。かなりカジュアルな感じ。ゲストの方々は色々な服装で老若男女が楽しそうにワイングラス片手におしゃべりに夢中。私達はど真ん中の小さなテーブルに座って、ワインリストを眺める。うわ〜これはすごい!品揃えも凄いけれど、安い・・・本当に全部あるのかなぁ、なんてポロシャツを着たソムリエさんに聞くと、これは無い、これは有る、と。その中でも良さそうな1本を何とか選んた。マルゴー村のローザン・セグラ(Ch. Rauzan Segla)の89。お次はお料理選び。前菜+メインのムニュで、このワインに合うものは?と今度はふとっちょのおじさんに聞くと、これがいいよ〜と、私にアニョ、夫にはフォワグラ乗せ牛フィレ・トルネードステーキを選んでくれた。おじさん、英語全然分からないけれど頑張ってくれた。ふとお隣のテーブルを見ると若いカップルがプティ・シュヴァルを飲みながら私達が選んだ肉料理を食べている。結構なボリュームかも。


前菜は、野菜不足が気になるのでグリーンサラダをいただきながら、ワインが開くのを待つ。私はどうしても飲みたい誘惑に駆られるんだけれど、夫が待て待て・・と。はい分かりました〜と、ミネラルウォーターを飲む。メインが運ばれて来た。結構大きいし分厚い。しかし、思ったほど重いソースは使っていなかったのでぺろりと頂いてしまった。特に美味しかったのは夫のお皿からつまみ食いしたフォワグラ。ちゅるるんとした食感で美味しい・・・夫のステーキはマルサラ風味。今日のお料理はワインを引き立てるシンプルなお料理で相性もばっちり。おじさんに美味しいよ〜と言うと、嬉しそうに微笑んでくれた。そしてデセール・・デセールは画像もなし、何を頂いたのか忘れてしまった。
お勘定を済ませ、タクシーを呼んでもらいホテルへ帰り、ばたん、きゅー。
明日も良いお天気でありますように。

注:アナログカメラの画像が一部含まれていますが、日付は合わせ忘れたのでめちゃくちゃです。あしからず・・

飲んだワイン:
Ch Rauzan-Segla 89


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