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6日目 丘の上の小さな村のオーベルジュへ。

今日は昨日とは打って変わって晴天。朝食後は街を散策。しっとりとした雨のサンテミリオンも魅力的だけれど、やはりお天気が良いと景色も違う。まずは昨日忘れたコートを取りにプレザンスへ。やはりここからの景色は絶景。絵葉書のような風景が目の前に広がる。
プレザンスのエントランス。

プレザンスのテラスより 

両替しようと銀行へ行くと、郵便局でやってくれと言われる。ふーん、郵便局で?と思いつつ、ホテルの斜向かいの郵便局へ戻る。窓口は1つ、しっかり者そうなマダムが応対している。ビジネスマンぽい男性がなにやら手続きに長くかかっていて長蛇の列になってしまう。やっとこさ用事が済んだらしく立ち去り際に、マダム、ムッシュー良い一日を!とにっこりして出て行った。何だかほほえましい。
サンテミリオンのワインショップは朝早くからオープンしている。9時ごろになると殆どのお店が開店していて、でも暇なのだろう、店の外で店主同士が話しこんでいたりする。
昨日急な坂の途中の店でマカロンを試食させてくれた。なかなか美味しかったのでここで買うことにした。紙の台紙に貼って焼いてある、パリで売っているマカロンとは違う。素朴なお味。店の前には昨日の彼女がいて「いかが?」と差し出してくれるが、昨日あなたから試食したのと言い、店の中へ入る。ビニール袋にぎっしり入ったミニミニカヌレもお土産に買う。マカロンは1ヶ月ほどもつらしく、カヌレは1週間が精一杯らしい。そうそう、携帯のリチャージカードも買わなくては。キオスクは・・と探すとバーのようなところでタバコを売っているのを発見。すんなり買えた。便利。 ←サンテミリオンで一番急な坂道。

 
最後にもう一度パヴィの丘を見たいなぁと街から離れ、再び畑を散歩。ヴァランドローらしき建物の側で庭仕事しているおじさんを発見。もしかして当主テュヌヴァン氏か!?パヴィの丘から見ると村の外側に大きな石切り場があるのが見える。こういった石切り場が天然のセラーとして使われているというのも納得。何せ街は石、石、石の石造りなのだから。村はずれでロバに会う。こんなところで何してるんだろう。ふと足元を見ると道のど真ん中にカタツムリが。心優しき(?)私達、これじゃ車にひかれてしまう、と草むらへよけてやっていたら、朝のお散歩タイムらしき近所のおじさんが「?」という顔をしてやってきて覗き込む。



ホテルへ戻り、荷物をまとめてチェックアウト。タクシーでリブルヌ駅へ向かう。タクシーは一昨日駅から乗ったBMW。ホテルで呼んでもらおうとしたけれど忙しそうだったので、近くの広場から携帯で呼ぶと飛んできてくれた。

リブルヌ駅からボルドー行きに乗り、ボルドー・サン・ジャン駅で1時間の乗り継ぎ時間。構内のカフェでサンドウィッチを食べながら電光掲示板を見る。なかなかホームの番号が表示されないのがちょっぴりイライラしてしまう。目的地アジャンへはTGVで約1時間。TGVは超満員。荷物を置く場所を確保するのに主人が頑張ってくれ、やっとのことで席に着くとど真ん中の向かい合わせのテーブルに座席指定されていて、家族連れに取り囲まれた格好。うーん、やかましい。フランス人しゃべりすぎ〜、と居眠り中の夫を残してカフェテリアへちょこっと避難。今朝食べられなかったヨーグルトを注文していたら、後から若い男性が「フランス語しゃべらないの?」と聞いてきた。

アジャン(Agen)に到着。駅前のタクシー乗り場は・・と、探すと目の前に日本語の看板「大阪」が目に入った。ええっ、こんなガイドブックにも載っていないところに和食レストラン?とかなり驚いた。しかも駅前のど真ん中。さらにはウィンドウに「あたらしの風」なる意味不明の日本語が書かれている。首をひねりながらタクシーに乗る。オーベルガードというとドライバーはそうだろう、そうだろう、という感じだった。オーベルガードへのお客をよく乗せるのかな。


*ピュミロール(Puymirol)

タクシーでアジャンの街を抜け、田園地帯を20分ほど走るといきなりなだらかな丘の続く風景の中、小高い丘に、さながら鷲巣村らしい集落が見えて来る。「あれがピュイミロール」とドライバーが教えてくれる。期待していたよりもステキな感じ。わくわくする。丘を登って村のど真ん中あたりでタクシーは止まる。目立つ看板は無い。ここがかのロジェ・ド・ローベルガード(Loges de L'Aubergade)。ミッシェル・トラマ氏のレストランは今年ミシュラン3つ星に昇格したばかり。
扉を開けるとガラス越しに中庭のプールが目に入る。そして白を基調とした空間。外からは想像出来ないスタイリッシュな雰囲気。誰かいないかなーと見回すも人っ子一人いない。奥のほうから物音がするので近づいてみるとバーカウンターの奥に男性が1人いた。こんにちは〜と言うと、おお!○○さんですね?とにっこり。部屋へ案内してくれた。私は部屋の写真を撮りまくる。窓を開けるとテラス、そして目の前はプール!なんて贅沢なのだろう。
(ホテルレポートはこちら

疲れたのでしばらく休憩して村を探検しようと通りへ出てみた。静か。しーんとしている。ここは一応村のメインストリートなのだけれど。教会を発見。中へ入ると案外立派でびっくり。この椅子の数だけ村民がいるってことなのかな?などと考えてしまう。教会の向かいには食料品店が見える。店の外でベビーカーを揺らしながら店番している男性。我々東洋人を見ても別に驚きもせずボンジュールとご挨拶。店内は狭いながらも肉や魚以外の食料品は大体揃っている感じ。CasinoのPB商品が並んでいるので系列なのだろう。ここは2日のうち何度か来たのだけれど、感じの良いお店。昨日ティエンポン氏から頂いたワインを飲むためにおつまみを少々買う。通りを反対に歩いて行くともう1軒お店を見つける。マダムがお客さんと話し込んでいる。よく田舎にある「何でも屋」みたいなお店。ギフト用のものから文具、雑誌、お菓子など色々。珍しいかなぁと思いロット・エ・ガロンヌ県のピュイミロール周辺だけの地図や絵葉書、お手製らしいホッチキス止めのガイドブックを買う。本当に小さな村。のんびり。公園で地図を広げながら丘からの景色を眺める。ふもとに大きな池がある。明日はあそこまで歩いてみよう、などと夫と話す。アジャン遠征は止めにして村を楽しもう。

部屋へ戻り、昨日頂いたヴィユー・シャトー・セルタンの残りでミニ垂直パート2。やはり若いヴィンテージの場合、2日目のほうが美味しく感じる。ワインを飲んで横になっていたらいつの間にか眠りに落ちていた。


*L'Aubergadeでの夕食・1日目

ふと目を覚まして時計を見る。8:00過ぎ。なんと夕食の予約していた時間!慌てて髪を整え着替えてロビーへ。ハリソン・フォードを少しひょろっとさせた感じのソムリエが満面の笑みでお出迎え。レストランへ案内される。ここはホテル棟と違って元々あった13世紀の修道院を改装した古い建物。とてもとてもシックな空間で先客は2組だけ。さっきまで眠っていたので正直お腹はすいていない。困ったなぁと夫と顔を見合わせる。先のソムリエ氏がフランクな微笑みをたたえてやってきた。今日はあんまり食べられないので、お皿数少なくしたいと言ってお薦めと聞く。今日はワインは控えめのつもりなのでグラスで、夫は予習していたポワロ葱のプレッセを前菜に、カネトンローストをメイン、私はメイン1皿だけで贅沢な贅沢なラザニア。それでも食べられるかしら〜とアミューズを頂いていると、なんとも不思議に食欲が沸いて来た。アミューズ、まさに食欲増進の役割を果たしているのだわとこんなに感じさせられたことはない。女性ソムリエがワインを持ってやってきた。彼女は安定感のある人。何と言うか、若い女性のキャピキャピ感が無くてしっかりした雰囲気で静かにサービスしてくれる。男らしいとでも言うのだろうか?そしてもう1人、見習いなのだろうか、背の低いメガネの少年がサービスしてくれる。彼は緊張していて声が震えている。大丈夫なのだろうか。でも何だか個性豊かな面々で楽しませてくれる。食事が終わってお手洗いはどこかと聞くと階段を上って上だとのこと。古めかしい階段。ゆがんでいるところもあったりで「気をつけて下さいね」と言われてぎしぎし軋む階段を上る。トイレの内装は一貫して客室と同じモダンなもの。戻ろうと階段をそろそろと降りているとソムリエ氏が満面の笑みで「おおー」と両手を広げて受け止めるようなゼスチャー。テーブルに戻ってデセール。少年が運んで来たコーヒーのお供のシュガーボウルの陰に亀が潜んでいた。ナンだろうと背中の蓋を開けてみると錠剤のようなお砂糖に小さなピンセット付き。可愛い〜、これほしいっ、どこで売ってるの?と聞くと明日フロントで用意させますよとのこと。楽しみ。
(詳細な写真はこちら

飲んだワイン: グラスで数種類。

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