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8日目 世界の観光地、城砦都市カルカソンヌ。(その1)

*ピュイミロールの村をあとに

例によってまた朝早く目が覚めてしまう。昨日なんでも屋で買った、ピュイミロールからの絵葉書を何通かしたためる。(画像はその絵葉書)


部屋で軽く朝食を取って、先にホテルの支払いを済ませておこうとレセプションへ行くと、トラマ氏が。一緒に写真を撮らせて下さいと言うと、こんな格好ですみません、どこが良いですか?プールサイド?それともテラス?夫と私はテラスを希望。夫いわく「ちょっとブサイクな天使」と一緒にフレームに収まる。近くにいたスタッフがパチリ。ちゃんと撮れたかチェックして下さいよ、とトラマ氏。私のデジカメの小ささに目が釘付け。こりゃ、ジェームス・ボンドみたいだって。インテリアをほめると、来年あたりにまたイメージチェンジするとのこと。また来れますように。
お勘定はしめて2日分で1200ユーロ余り。フランクな女性スタッフに見送られてタクシーに乗り込む。強行軍のスケジュールの中で唯一のんびりした2日間だった。

ニコラス・ケイジ似の運転手のタクシーで一路アジャン駅へ。
途中、少し渋滞気味で何だろう?と思えば、交通事故があったようで。やたら陽気でファンキーなニコラス・ケイジは「オーララ」って。こういうこともあるから、早めに出発しておいて良かった。
TGVの時間まで売店で時間をつぶす。にも、本当にちっちゃい売店だけ・・夫はちょっと街見てくるわ〜とどこかへ行った。のどが渇くので、Casinoの水を飲み飲み駅のベンチで待つ。

TGVでまずはトゥールーズ、乗り換えてカルカソンヌへ、という行程。
トゥールーズ行きのTGV、車窓は延々田園地帯が続く。しばらくすると、ミディ運河が見えて来る。並木道のようになっていて、なかなか美しい風景。小1時間ほどで到着、また荷物を持って乗り換え。しかし、ラッキーなことにエスカレーターを発見。お昼時間なので、何か次の列車で食べるものを探すことに。一旦コンコースへ出てみるとかなり人が多いのに驚く。やはりここは都会なのだと。片隅にサンドウィッチスタンドのようなものを発見。パニーニをエスニックにして売っている。パッケージにはなぞの漢字が並んでいたりして、きっとこれがオシャレなのだろう。夫と私、それぞれ飲み物とポテトチップつきのパニーニセットを買って、ホームへ戻る。
今度はモンペリエ行きの列車。狭いホームに結構沢山の乗客が待っている。皆大荷物。週末旅行にでも出かけるのだろうか?学生も結構多い。旧型の列車がプラットホームに入ってくる。適当な席に座ると、前の座席の背もたれ裏は落書きだらけ。いやーな気分になるけれど、一旦座ると動くのが面倒くさくなってしまう。まあいいか・・と、折りたたみテーブルを開く。と、「!!」なんじゃこれ!目に痛いようなカラフルなステッカーが何枚もずらっと一面に貼ってある。もう笑うしかない。げんなりしつつも、紙を敷いてお昼にする。


*カルカソンヌ到着

カルカソンヌ、私が初めてこの街のことを知ったのは、学生時代。ニースに来た時にお世話になった日本人ガイドの女性が「カルカソンヌは行くべきよ。あそこを見ずして死ぬなかれって言うくらいなの」という言葉で、いつかは行ってみたい、ずっと憧れを持っていた。
今回の旅のプランを練っていて、最後の地はトゥールーズと決まり、それならばもう1泊してでも訪れたい、そうしてカルカソンヌ行きが実現することになった。

カルカソンヌ(Carcassonne)に到着。駅を出ると、目の前に1台のタクシーが止まっていて、ドライバーが外で待っている。「ムッシュ○○?」ホテルで頼んでおいたタクシーがちゃんと時間通りに待っていてくれた。これは助かる。駅前はがらーんとした広場になっているけれど、怪しげな雰囲気はない。きっと街の外側を走っていたのだと思うが、どこも清潔な感じの街だと感じる。そして、河を渡ると、目の前にシテが見えてくる。凄い。思ったよりも立派。そして不思議なくらいに新しく感じる。へー、と感心していると、シテのふもとのパーキングにタクシーは止まる。ここまでしか大型車は入れないので、ここでホテルのミニバンに乗り換えることになっている。15ユーロほどかかるとホテルからは聞いていたけれど、9ユーロで済んだ。ここでしばらく待つようにドライバーは言い、パーキングの入り口の人になにやら話しかけ去っていった。しかし、ミニバンなんて見当たらない。この炎天下、どうしたものか。

5分待っても来ない。カルカソンヌまで来ると、日差しも相当強い。疲労が増して来る。あー、もうっ。しびれを切らして携帯でホテルへ電話する。オー、もういらっしゃいましたか?今から向かいます、だって。タクシーの運転手が連絡してくれたのかと思っていたのに。まぁ来てくれるっていうのだから待とう。しばらくするとミニバン登場。昨年、カーニュ・シュル・メールのル・カニャールの送迎バンと同じような車。相当このシテ内は狭いのだろう。ほかに自家用車で来たフランス人夫婦と同乗、陽気なドライバーの運転でホテルへ向かう。

シテへのゲートをくぐって、堀にかかるつり橋を渡り、城壁内へ。シテの中は狭い路地に人、人、人。おっと、行く手を阻む大柄な白人のご婦人、写真撮影で車が後ろから来ているのに気づかない様子。どうするのかなぁと見ていると、クラクションなど鳴らさず、ご婦人の撮影が終わるまで待っているのだ。ふと見ると、10人乗りくらいの観光馬車から老夫婦たちがニコニコ。のーんびり、ここは夢の国。さっきまでのイライラ感はどこかへ飛んで行ってしまった。


*名門オテル・ド・ラ・シテへ

今日泊まる、オテル・ド・ラ・シテ(Hotel de la Cite)はこのシテの中でも一等地中の一等地に建っているせいか、ホテル前の広場は観光客で一杯。そんな中、バンから降りた私たち、ホテルの中へ案内された。中は教会建築で見るような調度が並んでいたり、荘厳な雰囲気。外の喧騒が嘘のよう。そして、背筋が伸びる感覚。ここは数多くのVIPが愛して来たという、名門ホテルなのだと、この空気がそう感じさせてくれる。

チェックインをしていて、ふとレセプションのカウンターの中に少年がいるのに気がつく。「?」とは思っていたが、はーいご案内、という段になって、彼が案内してくれるとは思わなかった。可愛いけれど、また少年か?と。ボースカウトみたいな格好だし。
部屋でくつろいでいたら、荷物を持って「大人」のスタッフがやってきた。部屋を簡単に説明して出て行った。チェックインの時にいただいた市内地図やホテルの案内図セットを眺める。さて、今日はどうしましょうか?(ホテルについてはこちら)と、窓を開けると・・なんと広いバルコニーが広がっているではありませんか。ちょうど目の前に広がるシテの城壁と同じ高さ、そしてその向こうにはカルカソンヌの街が広がって一大パノラマ。後で気づくのだが、お城や教会を除いて城壁より高くそびえ建つ建物はこのホテルだけ。(もともとは貴族の館だった)贅沢だ。
バルコニーに並べられた椅子に座ってぼんやりと景色を眺める。日差しが強いので夫がパラソルを広げてくれる。隣の部屋のカップルもバルコニーへ出てきたので、ボンジュールとご挨拶。うーん、こんなバルコニーがあるなら、ここでシャンパンが飲みたいね〜、と街にシャンパンを探しに出かけることにした。


つづく。


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